ストックオプション

ストックオプションは、会社の株式をあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で取得するかどうかを選べる権利(新株予約権)です。

付与された取締役及び従業員は、将来、株価が上昇した時点で権利行使して株式を取得し、売却することによって、その時点の株価と権利行使価格の差額(キャピタルゲイン)を得ることができます。

取締役及び従業員に付与されるストックオプションは、無償で発行される(労務を対価とする)ことが通常で、成長途上のスタートアップの株価は何十倍・何百倍にもなることがあり、株価が上昇して権利行使価格との差額が大きくなればなるほど多額のキャピタルゲインを得ることができるため、付与された取締役及び従業員にとっては株価上昇、企業価値向上に向けたインセンティブとして機能することになり、会社にとっては、優秀な人材を確保するための手段、人材流出を防止するための手段として機能することになります。

無制限に発行できるかというと、上場審査において、上場後に市場で株式を取得する一般投資家を保護するため(経済的価値の希釈化を一定限度に抑えるため)、ストックオプションの発行割合が発行済株式総数の10%以内に収まっていることを求められますのでご注意ください。

また、各個人に対する付与数についても、社内で不公平感が生じないように慎重に検討する必要があります。さらに、具体的な設計面では、会社側の利益と取締役及び従業員側の利益を調整するために、行使条件(在籍条件、段階的行使条件)について工夫しておく必要があります。この辺りは会社毎の考え方が色濃く現れる部分でもあります。

通常のストックオプションのほか、様々な新株予約権及び新株予約権付社債の設計に対応しております。お気軽にご相談ください。

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