M&A
既存事業とのシナジー、弱みの克服、事業承継など、経営戦略上の様々な目的で、M&Aを選択することがあります。M&Aを実行するには、(1)ストラクチャー設計、(2)デューディリジェンス、(3)株式の買集め、(4)契約締結交渉、(5)既存の経営者の待遇、(6)経営管理体制の改善など、様々な事項について法的観点から検討する必要があります。
(1)ストラクチャー設計
- ストラクチャー設計について主に検討すべき事項は以下のとおりです。
- ①簿外債務・偶発債務のリスクを遮断できるか
- ②課税上の取扱い
- ③事業上重要な契約を承継できるか
- ④名義株主の存在についてどのように対処するか
- ⑤手続及びスケジュールの簡便さ
- ⑥取引完了までに要する時間
- ⑦許認可の承継ができるか
(2)デューディリジェンス
- ①対象範囲(スコープ)をどのように設定するか
- ②デューディジェンスで発見された瑕疵についてどのように対処するか
(3)株式の買集め
- ①どちらで買い集めるか
- ②買集めの方法
(4)契約締結交渉
- ①譲渡対価をどのように設計するか
- ②前提条件、表明保証、誓約事項、補償、解除条件の内容をどうするか
(5)既存の経営者の待遇
- ①引続き経営への関与を求めるか
- ②退任に関する取り決め事項をどうするか
(6)経営管理体制の改善
- ①法的瑕疵への対応
- ②内部管理体制、法令遵守体制の改善
- ③社内規程の検討
- ④事業基盤の法律面での強化
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